Save to Notionと公式Webクリッパーの違い|Notionに何が残るか
「Save to Notion を入れたのに、解説記事のとおりの画面が出てこない」「Notion公式の拡張機能と、どう違うのか分からない」。
Notion にWebページを保存しようとして、こう感じたことはないでしょうか。原因はたいてい設定ではありません。同じ用途で、名前のよく似た製品が2つあるからです。
しかも解説記事の側でも混ざっています。実際、「notion-web-clipper」というURLの記事に「Save to Notion」の手順が書かれている例が検索上位にあります。
この記事では、2つの製品の違いを各公式の記載で確かめたうえで、Notion に保存したとき何が残って何が残らないかを整理します。「Notion に記事を集めているが、これで足りるのか分からない」人に向けて書きました。読み終えると、どちらを入れるかと、Notion だけで足りるかを判断できます。
名前が似た2つは、提供元から違う
まず押さえるべきは、この2つは別の会社の別の製品だということです。- Notion Webクリッパー:Notion が提供する公式の拡張機能。案内は Notion のヘルプセンターにあります
- Save to Notion:
save.toが提供する第三者の拡張機能。Notion の会社が作ったものではありません
どちらも「Webページを Notion に保存する」という同じことをするため、解説記事では混同されがちです。設定画面の見た目も手順の呼び名も違うので、読んでいる記事がどちらの話なのかを先に確かめると迷いません。
見分け方は簡単で、保存先を選ぶ小さな画面に「Add a Form」「フォーム」という言葉が出てくるなら Save to Notion です。公式のクリッパーにフォームという概念はありません。
公式Webクリッパーの使い方
公式ヘルプによれば、デスクトップ版の WebクリッパーはChrome と Safari で使えるブラウザ拡張機能です。
- 拡張機能をインストールします。ブラウザの検索バーの右に小さな Notion ボタンが表示されます。
- 保存したいアカウントで、ブラウザから Notion にログインします。
- Notion アイコンをクリックし、保存先のワークスペースとページ(またはデータベース)を選びます。
- 「ページを保存」を押します。
データベースに保存すると、事前に設定していなくてもURLプロパティが自動で作られ、ページのURLが入ります。ここは公式ヘルプに明記されています。
スマートフォンでは、拡張機能ではなくOSの共有機能を使います。公式ヘルプには、iPhone・iPad は iOS 13.0 以上、Android は 7.0 以上が必要と記載されています。Android はブラウザの共有メニューに Notion が自動で追加されるため、特別な設定は要りません。
Save to Notionは何が違うのか
Save to Notion の公式サイトを見ると、機能の並びが公式クリッパーとは違います。掲載されているのは次のようなものです。
- Webの記事・メール・ツイート・YouTube・LinkedInの投稿・レシピなどを保存する
- スクリーンショットを撮る、ページ上の画像を選んで Notion に上げる
- 拡張機能の中でデータベースのプロパティ(タグ・リレーション・チェックボックスなど)を埋める
- 選んだ範囲のテキストをハイライトして送る
- 用途ごとに別々のフォームを作る
太字にした3つ目が、実用上いちばん効く差です。というのも、公式のクリッパーは保存するときにタグを付けられません。公式ヘルプのFAQに「クリップした時、Webページにタグを追加することはできますか?」という項目があり、現時点ではできない、追加・編集は保存後に Notion 側でページを開いて行う、と回答されています。
| Notion Webクリッパー | Save to Notion | |
|---|---|---|
| 提供元 | Notion(公式) | save.to(第三者) |
| 対応ブラウザ | Chrome・Safari | Chrome・Safari |
| 保存時にタグを付ける | できない(保存後に編集) | 拡張機能の中で入力できる |
| スマートフォン | OSの共有機能から | 公式サイトに記載なし |
保存したらそのまま放置しがちな人ほど、入口でタグを入れられるかどうかが後の探しやすさを分けます。
Notionに保存したとき、何が残らないか
ここからは、2つに共通する話です。
Notion に取り込まれるのは、ページを解析し直した結果であって、見ていた画面そのものではありません。これは推測ではなく、公式ヘルプが自ら書いています。Webサイトはさまざまな方法で構築されているため、すべてを同じ方法で解析することはできない、Notion のフォーマットは一様ではない、という趣旨の注記があります。Pinterest・Netflix・Wikipedia のような主要サイトはきれいに表示される、とも書かれています。
つまりサイトによって結果が変わります。公式のFAQにも「Webクリッパーを使用してWebページをクリップしたのですが、一部ページコンテンツが失われています」という項目があり、該当したらURLを送ってほしい、という案内になっています。取りこぼしは起こりうる前提です。
残るもの・残らないものを整理すると、次のようになります。
| Notionへの保存 | |
|---|---|
| 本文のテキスト | 残ります(探せます) |
| ページのURL | 残ります(自動でプロパティに入ります) |
| 画面で見えていた見た目 | 再現されないことがあります |
| 図・キャプチャ・レイアウト | サイトによって欠けます |
テキストとURLが残るので、あとで語を探す用途には向いています。困るのは、見た目そのものが必要になったときです。
見た目が要る場面では足りない
「テキストが残るなら十分では」と思うかもしれません。分かれるのは、残したものを何に使うかです。
読み返す・引用する・語で探す、であればテキストで足ります。一方で、申し込み時の画面、キャンペーンの表示、金額の書かれた案内のように、そのとき何がどう表示されていたかが要るものは、解析し直した結果では代わりになりません。
もう一つは日時です。Notion のデータベースに入れれば作成日時の列を持てますが、それは「Notion に入れた日」であって、ページを見た時点を記録として持つ設計にはなっていません。
ArchiveSeal は、画面の見た目をそのまま画像として残し、あわせてページの本文テキスト・URL・保存日時を取得して残す方式です。印刷用の再レイアウトを介さないため、崩れが起きにくくなります。残した PDF のヘッダーには URL と日時が入ります。
基本の保存・グループ整理・画像 PDF(A4 縮小)の出力と、保存したページの本文の閲覧は無料で使えます。Pro 版では、ページの HTML を保存し、管理画面で元のまま開いて閲覧(オフライン可・文字の選択も可)/保存した HTML を1つのファイルとしてダウンロード/範囲を指定して PDF 出力(テキスト検索に対応)/PDF の連結・一括・A4 分割出力/PDF のテキスト検索対応ができます。
Pro の機能は 10 日間無料で試せます。登録も決済情報の入力も不要で、期間が終わると自動的に Free に戻ります。
注意
どちらか一方に決める必要はありません。日々の読み物は Notion に集めて、消えると困るものだけ別に残す、という分け方が現実的です。
使い分けの目安
- Notion にすべて集約したい・タグ付けは後でよい → 公式の Webクリッパー
- 保存する瞬間にタグやプロパティを埋めたい → Save to Notion
- 見た目と、いつ・どのURLかを記録として残したい → 本文テキストと日時も残す方式
クリップ系の道具は他にもあり、選ぶ軸はWebクリップアプリの選び方に整理しています。あとで読む目的で集めているならあとで読む記事の残し方が近い話です。保存の手段全体の向き不向きはWebページ保存ツールの比較・選び方で並べています。
Save to NotionはNotion公式の拡張機能ですか?
いいえ、別の製品です。Notion が提供している公式の拡張機能は「Notion Webクリッパー」で、案内は Notion のヘルプセンターにあります。Save to Notion は save.to が提供する第三者の拡張機能で、Notion の会社が作ったものではありません。解説記事では両者が混ざっていることがあるため、読んでいる手順がどちらのものかを先に確かめてください。
公式のWebクリッパーはどのブラウザで使えますか?
公式ヘルプには Chrome と Safari の拡張機能として案内されています。インストールすると、ブラウザの検索バーの右に Notion のボタンが表示されます。スマートフォンでは拡張機能ではなくOSの共有機能を使う方式で、iPhone・iPad は iOS 13.0 以上、Android は 7.0 以上が必要と記載されています。
保存するときにタグを付けられますか?
公式のWebクリッパーではできません。公式ヘルプのFAQに、現時点ではタグを追加できず、タグや他のプロパティの追加・編集は保存後に Notion でそのページを開いて行うよう案内されています。Save to Notion は公式サイトで、拡張機能の中でデータベースのプロパティを埋められると説明されています。
保存したページが元のとおりに表示されないのはなぜですか?
Notion が取り込むのは、ページを解析し直した結果だからです。公式ヘルプにも、Webサイトの作りはさまざまなためすべてを同じ方法では解析できず、Notion のフォーマットは一様ではない、という趣旨の注記があります。一部の内容が失われた場合にURLを送ってほしいというFAQも用意されており、取りこぼしが起こりうる前提になっています。
元のページが消えても、Notionに保存したものは読めますか?
本文のテキストは残るので読めます。ただし残っているのは解析し直された結果なので、画面で見えていた見た目やレイアウトまでは戻りません。表示されていた状態そのものを確認する必要があるものは、見た目を画像として残す方法と併用してください。
まとめ
Notion にWebページを保存する道具は2つあり、公式の Webクリッパーと、第三者の Save to Notion は別の製品です。実用上の差は、保存する瞬間にタグやプロパティを埋められるかどうかに出ます。
共通する制約は、取り込まれるのが解析し直した結果である点です。本文テキストとURLは残るので語で探せますが、見た目とその時点の記録は残りません。探すために集めるなら Notion で足り、確認できる必要があるものは別に残す——この分け方で選ぶと迷いません。
まずは1ページ保存して、元のページと見比べてみてください。何が入って何が落ちるかが、一度で分かります。
