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ブックマークを復元する方法|戻せるもの、戻せないもの

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「昨日まであったブックマークが、全部消えている」

「フォルダごと見当たらない。どこに行った?」

「いま消してしまった。戻せる?」

朝ブラウザを開いたら一覧が空だった、という状況は珍しくありません。

先に結論を書きます。戻せるかどうかは、消える前に何があったかで決まります。同期が生きていたか、バックアップを取っていたか、パソコンに履歴機能が有効だったか。消えたあとから作れるものは、ひとつもありません。

そのうえで、順番に確かめれば戻ることも多い、というのも事実です。いきなり復元ソフトを探す前に、やることがあります。

Chrome を開発している Google 自身が、ヘルプで「削除したブックマークを元に戻すことはできません」と書いています。この記事は、その前提で何が現実的に戻せるのかを整理したものです。

この記事では以下の3つを解説します。

  1. 消えたように見えるだけの場合の見分け方
  2. 同期・自動バックアップ・インポートという3つの戻し方
  3. 戻ったあとに残る問題

読み終える頃には、自分の状況で何が試せて何が試せないかが分かります。

まず、本当に消えたのかを確かめます

ブックマークが表示されない原因は、削除だけではありません。確かめる順番は、影響の小さいものからです。

  1. ブックマークバーが非表示になっていないか
  2. 別のプロファイル(ユーザー)でブラウザを開いていないか
  3. 別のアカウントでログインしていないか
  4. フォルダの中に入り込んでいないか

1〜3はデータが消えたのではなく、見えていないだけの状態です。ブラウザの設定を戻すだけで一覧が返ってきます。

とくに多いのが2番です。パソコンを共有している、あるいは再ログインのときに新しいプロファイルが作られた、という経路で起こります。ブラウザの右上にアイコンが並んでいたら、切り替えて確認してください。

ここまでで見つからなければ、次の段階に進みます。

同期が生きていれば、そこから戻ります

アカウントにログインして同期を有効にしていた場合、ブックマークはブラウザの提供元のサーバーにも置かれています。別の端末で同じアカウントにログインすれば、そこから一覧を取り戻せます。

ただし同期は「バックアップ」ではありません。同期の役目は、複数の端末で同じ状態を保つことです。片方で削除すれば、もう片方でも消えます。

誤って削除した直後に別の端末を開くと、同期が先に走ってそちらからも消えることがあります。

Safari を使っている場合は、iCloud に自動で保存された以前のバージョンから戻せる仕組みがあります。Apple のサポートページによれば、手順は icloud.com/recovery にアクセスして「ブックマークを復元」を選び、復元するバージョンの右側の「復元」を選ぶ、というものです。なお同ページに、どのくらい前まで戻せるかという保持期間の記載はありません。

自動で作られたバックアップから戻す

ブラウザによっては、ブックマークのファイルを自動で複製しています。Chrome の場合、プロファイルのフォルダに Bookmarks と Bookmarks.bak という2つのファイルが置かれます。後者が直前の状態です。

ただしこの方法は Google の公式ヘルプに案内がありません。ファイルを直接入れ替える操作になるため、次の点に注意してください。

  • ブラウザを終了してから作業する(起動中は上書きされます)
  • 現在のファイルも別名で残してから入れ替える(失敗したときに戻せます)
  • ブラウザを起動すると .bak は新しい内容で上書きされます。確かめるより先に、まずファイルをコピーして退避してください

Windows の「ファイルの履歴」や Mac の Time Machine を有効にしていた場合は、その時点のファイルを取り出せます。こちらは OS の標準機能なので、設定していれば確実な手段です。

書き出したファイルがあれば、読み込みで戻ります

以前にエクスポートした HTML ファイルが手元にあるなら、それが最も確実です。Chrome のヘルプに書かれている手順は次のとおりです。

  1. 右上のその他アイコンから「ブックマークとリスト」を選ぶ
  2. 「ブックマークと設定をインポート」を選ぶ
  3. 「ファイルを選択」をクリックし、ファイルを選んで「開く」

読み込んだ項目は、既存のブックマークに追加される形で入ります。置き換えではないので、重複したものは手で消すことになります。

この方法だけは、消える前の自分の操作に依存します。書き出し方はブックマークのバックアップ方法と、その限界にまとめました。1分で終わります。

Chrome の公式ヘルプは「元に戻せない」と書いています

ここまで3つの方法を挙げましたが、どれも「消える前に何かがあった」場合のものです。

Google Chrome のヘルプには、ブックマークの削除について「削除したブックマークを元に戻すことはできませんのでご注意ください」と書かれています。同じページに、バックアップファイルから戻す手順の案内もありません。

検索するとデータ復元ソフトを紹介する記事が並びますが、提供元が案内していない方法である点は、知っておいたほうがよいです。うまくいく場合もありますが、確実な手段として数えないでください。

復元の成否を決めているのは、消えたあとの操作ではなく、消える前の備えです。

戻ったとしても、リンク先は戻りません

もうひとつ、見落とされやすい点があります。ブックマークが戻っても、リンク先のページが戻るわけではありません。

ブックマークに入っているのは、タイトルと URL だけです。ページの本文も画像も含まれていません。一覧が復元できても、リンクを開いたときにサイトが閉鎖されていたり、記事が削除されていたりすれば、そこから先はありません。

注意

「また見に行きたい」ページと「消えると困る」ページを分けてください。前者はブックマークで足りますが、後者は中身ごと手元に残す必要があります。

整理の考え方はブックマークが多すぎるときの整理で、溜め方そのものはあとで読む記事の溜め方で扱っています。

ページの中身を残す方法はいくつかあります。画像として撮る、HTML ファイルとして保存する、PDF にする。どれも元のページが消えても手元に残る点は共通で、違いはあとで何ができるかです。

ArchiveSeal は、画面の見た目をそのまま画像として残し、あわせてページの本文テキスト・URL・保存日時を取得して残す方式です。保存したものはグループで整理され、時点ごとに蓄積されます。

基本の保存・グループ整理・画像 PDF(A4 縮小)の出力と、保存したページの本文の閲覧は無料で使えます。Pro 版では、ページの HTML を保存し、管理画面で元のまま開いて閲覧(オフライン可・文字の選択も可)/保存した HTML を1つのファイルとしてダウンロード/範囲を指定して PDF 出力(テキスト検索に対応)/PDF の連結・一括・A4 分割出力/PDF のテキスト検索対応ができます。

Pro の機能は 10 日間無料で試せます。登録も決済情報の入力も不要で、期間が終わると自動的に Free に戻ります。

削除したブックマークを、あとから元に戻せますか?

Chrome のヘルプには「削除したブックマークを元に戻すことはできませんのでご注意ください」と書かれています。戻せるとすれば、同期している別の端末から取り戻す、自動で作られたバックアップファイルを使う、以前に書き出した HTML ファイルを読み込む、のいずれかです。どれも消える前に何かがあった場合の方法です。

同期していれば安心ですか?

誤削除には向きません。同期は複数の端末で同じ状態を保つ仕組みなので、片方で削除すれば、もう片方でも消えます。むしろ削除の直後に別の端末を開くと、同期が走ってそちらからも消えることがあります。誤って消したものを取り戻す用途には、書き出したファイルのほうが向いています。

Bookmarks.bak というファイルから戻せますか?

Chrome のプロファイルのフォルダには Bookmarks と Bookmarks.bak が置かれ、後者が直前の状態です。ただしこの方法は Google の公式ヘルプに案内がありません。ブラウザを起動すると上書きされるため、確かめる前にファイルをコピーして退避してください。

復元したら、リンク先のページも戻りますか?

戻りません。ブックマークに入っているのはタイトルと URL だけで、ページの本文や画像は含まれていないためです。一覧が復元できても、リンク先が閉鎖されていたり記事が削除されていたりすれば、開いても表示できません。

Safari のブックマークはどう戻しますか?

iCloud に自動で保存された以前のバージョンから戻せます。Apple のサポートページによれば、icloud.com/recovery にアクセスして「ブックマークを復元」を選び、復元するバージョンの右側の「復元」を選ぶ手順です。どのくらい前まで戻せるかという保持期間の記載は、同ページにはありません。

まとめ

ブックマークが消えたときは、削除を疑う前に「見えていないだけ」の可能性を潰してください。プロファイルの取り違えとバーの非表示で、かなりの割合が解決します。

そのうえで戻す手段は3つ。同期している別端末から取り戻す、自動で作られたバックアップを使う、以前に書き出したファイルを読み込む。どれも消える前の備えに依存します。Chrome のヘルプが書いているとおり、削除そのものを取り消す機能はありません。

そして戻るのは目印だけです。リンク先が消えていれば、そこから先はありません。今日できることは、一度エクスポートしておくことと、消えると困るページを中身ごと残しておくことの2つです。