iPhoneでサイトをオフライン保存する方法|3つの残し方と消える条件
「新幹線や飛行機で読もうと思ったページが、圏外で開けなかった」
「保存したつもりだったのに、後で見たら中身が真っ白だった」
「iPhoneのどこに保存されているのか、そもそも分かっていない」
移動中に読もうとして、こんなことになった経験はありませんか。
iPhoneでサイトをオフラインで読む方法は、大きく3つあります。そして3つとも保存先が違います。ここを知らずに使うと、「保存したのに読めない」が起きます。
たとえばSafariのリーディングリストは、設定を入れるとオフライン用のコピーがiCloudに保存されます。端末の中だけに残るわけではありません。
私はArchiveSealというWebページ保存用のChrome拡張機能を開発していて、「どこに残すか」の違いをよく聞かれます。この記事では、Appleの公式ガイドに書かれている手順と、方法ごとの消える条件を整理します。
この記事では以下の3つを解説します。
- リーディングリストをオフラインで読めるようにする設定
- PDFとして残す方法と、その向き不向き
- どの方法なら、あとから消えないか
読み終わる頃には、自分の用途に合う残し方が選べるようになります。
3つの方法は、保存先が違います
選ぶ基準は手軽さではなく、どこに置かれるかです。| 方法 | 保存先 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| リーディングリスト(自動保存オン) | iCloud | 移動中に読む・読んだら消す |
| PDFとして保存 | ファイルApp(iCloudかiPhone内を選べる) | 手元に残す・人に渡す |
| スクリーンショット | 写真App | 一部分だけ・すぐ見せたい |
リーディングリストだけは、置き場所を自分で選べません。公式ガイドでも、設定の項目名が「すべてのリーディングリスト項目をオフラインで読めるようにiCloudに自動的に保存する」と書かれています。
リーディングリストをオフラインで読めるようにする
まず設定を入れます。入れていないと、圏外では開けません。
- iPhoneで設定アプリを開く
- 「アプリ」をタップし、「Safari」をタップ
- 「リーディングリスト」の下の「自動的にオフライン用に保存」をオンにする
ページを追加する手順は次のとおりです。
- Safariでそのページを開く
- 共有のボタンをタップして、「共有」をタップ
- 「リーディングリストに追加」をタップ
公式ガイドにはヒントも載っています。リンクを開かずに追加したいときは、リンクをタッチしたままにして「リーディングリストに追加」を選びます。読む前にまとめて入れておけます。
読むときはSafariのブックマークから開きます。項目を消すときは左にスワイプします。
PDFとして残す
リーディングリストは「読んだら消す」使い方に向いています。残しておきたいページはPDFのほうが扱いやすいです。
理由は3つあります。
- 保存先を選べる(ファイルAppで、iCloudかiPhone内かを指定できる)
- 相手に渡せる(メールやメッセージに添付できる)
- サイト側の更新に影響されない(保存した時点の見た目が固定される)
手順はWebページをPDFで保存する手順にまとめています。長いページが1枚に収まらないときの扱いもそちらです。
どの方法なら、あとから消えないか
ここが分かれ目です。
元のページが消えたとき、手元に何が残るかで考えると選びやすくなります。- リーディングリスト:オフライン用のコピーはiCloudにあります。項目を消せば、コピーも読めなくなります
- PDF:ファイルAppにファイルとして残ります。元のページが消えても開けます
- スクリーンショット:写真Appに画像として残ります。ただし文字を検索できません
つまり、あとで探したい記録はPDF、その場で読むだけならリーディングリストという分け方になります。
デスクトップでの丸ごと保存や、複数ページをまとめて残す方法はサイトを丸ごと保存してオフラインで読む方法で扱っています。「あとで読む」を溜めこまない工夫は「あとで読む」アプリと記事の整理術にまとめました。
パソコンで残すなら、記録として残す選択肢もあります
iPhoneだけで完結させる必要はありません。あとから本文を探したい記録は、パソコン側で残すほうが扱いやすくなります。
Chrome拡張の ArchiveSeal は、開いているページの見た目を画像として残し、あわせて本文テキスト・URL・保存日時を取得して手元の管理画面に保存する方式です。保存したページの本文は管理画面で確認できます。元のサイトと同じ見た目のまま開き直したい場合や、拡張機能を入れていないパソコンでも開きたい場合は、HTML 保存とダウンロードの方式が向きます(Pro 版)。こちらもオフラインで開けます。
Pro の機能は 10 日間無料で試せます。登録も決済情報の入力も不要で、期間が終わると自動的に Free に戻ります。
よくある質問
iPhoneのリーディングリストはオフラインで読めますか?
設定を入れれば読めます。設定アプリを開き、「アプリ」から「Safari」を選び、「リーディングリスト」の下の「自動的にオフライン用に保存」をオンにしてください。この設定を入れると、リーディングリストの項目がオフラインで読めるようにiCloudへ自動的に保存されます。設定を入れていない状態では、圏外や機内モードでは開けないことがあります。
リーディングリストに追加する手順を教えてください。
Safariでページを開き、共有のボタンをタップしてから「共有」をタップし、「リーディングリストに追加」を選びます。公式のガイドにはヒントとして、リンクされたページを開かずに追加する方法も載っています。リンクをタッチしたまま押さえて「リーディングリストに追加」を選ぶ形です。読む前にまとめて入れておきたいときに使えます。
リーディングリストの項目はどうやって消しますか?
Safariのブックマークからリーディングリストを開き、消したい項目を左にスワイプします。項目をタッチして押さえたままにすると、コピー・開く・既読にする・削除の操作も選べます。なお項目を消すと、オフライン用に保存されていたコピーも読めなくなります。残しておきたいページは別の形で保存してください。
オフラインで残すなら、PDFとリーディングリストのどちらがよいですか?
読んだら消す使い方ならリーディングリスト、あとから見返したいならPDFが向いています。リーディングリストのオフライン用のコピーはiCloudに置かれ、項目を消すと読めなくなります。PDFはファイルAppにファイルとして残るため、元のページが消えても開けます。保存先をiPhone内にするかiCloudにするかも選べます。
スクリーンショットではだめですか?
その場で見せる用途なら十分です。ただし画像なので、写っている文字が検索の手がかりになりません。数か月後に「あのページ」を探すときは、ファイル名やアルバムで自分が整理していない限り、目的の1枚に辿り着くのに時間がかかります。あとから探す前提があるなら、PDFなど文字が残る形を選んでください。
まとめ
- iPhoneでオフラインに残す方法は3つあり、3つとも保存先が違う
- リーディングリストのオフライン用のコピーはiCloudに保存される(置き場所は選べない)
- 設定は設定 → アプリ → Safari → 「自動的にオフライン用に保存」。既定ではオンではない
- 追加は共有から。リンクを開かずに追加することもできる
- 項目を消すと、オフライン用のコピーも読めなくなる
- あとから探したい記録はPDF、その場で読むだけならリーディングリスト
「保存した」と「あとで開ける」は別のことです。どこに置かれるかを一度確かめておくと、移動中に困らなくなります。