ウェイバックマシンに日本語版はある?見れないときの確認
「ウェイバックマシンを日本語で使いたいのに、画面が英語ばかり」
「日本語版や日本版は、ないのだろうか」
「過去のページを開こうとしたら、見れなかった」
ウェイバックマシンの日本語版と、見れないときの確認の仕方を調べて、この記事にたどり着いた方に向けた記事です。
先に答えを書きます。ウェイバックマシンの画面は、確かめた範囲では英語だけです。日本語に切り替える操作は見つかりませんでした。日本の「日本版」にあたるのは、国立国会図書館のWARPですが、これはウェイバックマシンとは別のサービスです。過去のページが見れないときは、カレンダーの点の色と画面の状態で、原因を切り分けられます。
私は、ArchiveSealというWebページ保存用のChrome拡張機能の開発者です。この記事では、Internet Archiveと国立国会図書館の公式ページを2026年10月30日に確かめた範囲で、日本語での使い方と、見れないときの確認を整理します。
この記事で分かることは、次の3つです。
- ウェイバックマシンの画面の言語と、日本語のサイトの見え方
- 日本のウェブアーカイブ「WARP」でできること
- 過去のページが見れないときに、順に確かめること
ウェイバックマシンの画面は、英語です
ウェイバックマシンのトップページには、「Search the history of more than 1 trillion web pages.」と英語で書かれています。ヘルプセンターも英語のページです。日本語に切り替える操作は、トップページにも公式ヘルプにも、確かめた範囲では見つかりませんでした。
画面の言語を、確かめた場所ごとに並べると、次のとおりです。
| 確かめた場所 | 確かめたこと |
|---|---|
| トップページ(web.archive.org) | 説明文が英語。言語を切り替える操作は見つからなかった |
| ヘルプセンター(help.archive.org) | ページは英語。ヘルプ内で「japanese」を検索しても、該当は出なかった |
| iPhone・iPadのアプリ | App Storeの日本のページで、言語は「英語」と表示され、説明文も英語 |
画面が英語でも、保存されたページの中身は、元のサイトの言語のままです。筆者が2026年10月30日に、国立国会図書館のトップページの保存版を開いたところ、本文は日本語のまま表示されました。
操作の画面は英語でも、開いた保存ページの本文は、元のサイトの言語で出ます。英語の画面で迷いやすいのは、保存されたURLの中の数字です。公式のヘルプには、保存されたURLの中ほどに並ぶ数字は日付コードで、yyyymmddhhmmssの意味だと書かれています。年・月・日・時・分・秒の順に並んでいると読めば、いつの保存かが分かります。
使い方そのものは、Wayback Machineの使い方|過去のページを見る・今のページを残すで、手順に沿って整理しています。
「日本版」を探しているなら、国立国会図書館のWARPがあります
日本のウェブサイトを保存して公開しているサービスに、国立国会図書館のWARP(インターネット資料収集保存事業)があります。ウェイバックマシンの日本語版ではなく、別の運営の別のサービスです。公式のページに、ウェイバックマシンとの違いを説明した文は、確かめた範囲では見つかりませんでした。
WARPの公式のページに書かれている内容は、次のとおりです。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 何をしているか | 2002年より、日本国内のウェブサイトを保存している |
| 公的機関のサイト | 国の機関、地方自治体、独立行政法人、国公立大学などが収集の対象 |
| 民間のサイト | 発信者の許諾を得られたものを収集・保存している |
| 公開の範囲 | 保存したデータは館内で見られるほか、発信者の許諾が得られたものはインターネット上でも公開される |
| 検索できるもの | タイトル、URL、公開者名、本文をまとめて検索できる |
見つからないときの手がかりも、公式のページにあります。館内限定公開のものは、許諾が得られなかった等の理由で、国立国会図書館内の端末でだけ見られます。本文の検索は先頭から5000文字までで、それより後ろの文章は、検索してもヒットしません。URLで探すときは、URLの一部だけの入力でも検索できます。
また、公式のよくあるご質問には、現在の収集ロボットの技術では、データを完全に収集することはできない、と書かれています。
WARPで見つからないサイトは、まだ保存されていないか、インターネットには公開されていない(館内限定)のかもしれません。過去の自分のサイトや、公的機関のサイトを探すときは、WARPも候補になります。民間のサイトは許諾が前提なので、保存されているとは限りません。
見れないときは、保存の有無と点の色で切り分けます
ウェイバックマシンで見れないときの原因は、画面の状態によって違います。公式のヘルプに書かれている内容を、状態ごとに並べると、次のとおりです。
| 画面の状態 | 公式のヘルプに書かれていること |
|---|---|
| そのサイトの保存がない | 巡回ロボットが存在を知らなかった場合や、パスワード保護・robots.txtによる拒否で保存されなかった場合がある。サイトの所有者が除外を求めた場合もある |
| カレンダーの点が青ではない | 青は保存時の応答が2nn(正常)、緑は3nn(リダイレクト)、オレンジは4nn(クライアントエラー)、赤は5nn(サーバーエラー)。ふだんは青い点かリンクを選ぶとよい |
| 画像が壊れている・灰色になる | 画像がサーバーにないときに起きる。多くは、その画像を保存していないということ |
| 押した日付と違う日付が開く、現在のページが出る | 保存が不完全なサイトでは、欠けたリンクについて最も近い日付のものを取ってくる。保存が全くないリンクは、現在のWebから取ってくることがある |
| JavaScriptの部分が動かない | JavaScriptの要素は保存しにくい。JavaScriptをオフにすると、画像とリンクが現在のWebのものになる |
2nnなどの「nn」は、応答コードの下2桁の数字です。点の色は、そのときのサーバーの応答で決まります。
見れないページは、「保存がない」のか「保存はあるが欠けている」のかで、次の手が変わります。保存がないときは、ウェイバックマシンの中では打つ手がありません。別のアーカイブや、手元の保存を探します。探し方は、消えたサイトをアーカイブで見る方法で整理しています。
新しいサイトが見れないのは、サイト側が止めているのかもしれません
最近の記事やニュースサイトが保存されていないときは、サイト側が保存を止めていることがあります。Internet Archiveの公式ヘルプには、AIに使われることを懸念して、ウェイバックマシンのようなWebアーカイブの仕組みを広く遮断する組織が出ている、と書かれています。
この場合、ウェイバックマシンの側でできることはありません。見たいページが今も公開されているなら、その場で手元に残すのが確実です。
ウェイバックマシン自体が開かないときは、公式の状況の投稿を見ます
ページではなく、ウェイバックマシンのサイトそのものが開かない、エラーで止まる、ということもあります。Internet Archiveの公式ブログ(2026年9月15日)に書かれている内容は、次のとおりです。
- 大量の自動アクセスが集中したため、サービスを動かし続けるための保護策を入れた
- 直近の変更として、リクエストが止められたときのメッセージ(429エラー)を書き換えた
- その保護策は、本物の利用者を誤って止めることがある
誤って止められたと思うときは、OS・ブラウザ・IPアドレスを添えて info@archive.org に連絡するよう、公式は案内しています。
過去の例は、2024年10月9日のサイバー攻撃です。復旧でウェイバックマシンが再開したのは10月13日からだと、公式ブログに書かれています。
いま開かない理由が、これらと同じとは限りません。時間をおいて開き直しても同じときは、公式ブログの状況の投稿を確かめます。
保存がなければ、見つけた今のページを自分で残します
過去のページが保存されていなくても、今見えているページは、その場で残せます。ウェイバックマシンのトップページには、「Capture a web page as it appears now for use as a trusted citation in the future.」と、今のページを保存する機能が説明されています。
この機能は、1ページだけを保存する方法です。公式のヘルプには、サイト全体は保存しないと書かれています。サイトを丸ごと残したいときや、ログインしたあとの画面を残したいときは、別の方法が要ります。全体像は、Webページをアーカイブ/魚拓で残す方法にまとめています。
ArchiveSealでの扱い
Chrome拡張の ArchiveSeal は、開いているページの見た目を画像として残し、あわせて本文テキスト・URL・保存日時を取得して手元の管理画面に保存する方式です。ログイン後のページも、表示している状態で保存できます。
保存したページは管理画面で整理でき、1枚のPDFとして書き出したときのヘッダーにはURLと保存日時が入ります。なお、保存日時は利用者のパソコンの時計の時刻で、第三者がいつ保存したかを証明するものではありません。
基本の保存・グループ整理・画像PDF(A4縮小)の出力と、保存したページの本文の閲覧は無料で使えます。
基本の保存・グループ整理・画像 PDF(A4 縮小)の出力と、保存したページの本文の閲覧は無料で使えます。Pro 版では、ページの HTML を保存し、管理画面で元のまま開いて閲覧(オフライン可・文字の選択も可)/保存した HTML を1つのファイルとしてダウンロード/範囲を指定して PDF 出力(ページ上でドラッグした範囲だけを、テキスト検索に対応した A4 の PDF に)/複数アーカイブの一括・連結 PDF 出力、A4 分割での PDF 出力/PDF のテキスト検索対応ができます。Pro の機能は 10 日間無料で試せます。登録も決済情報の入力も不要で、期間が終わると自動的に Free に戻ります。
よくある質問
ウェイバックマシンに日本語版はありますか?
確かめた範囲では、日本語の画面は見つかりませんでした。トップページもヘルプセンターも英語で、iPhone・iPadのアプリも、App Storeの日本のページで言語は英語と表示されています。ただし、保存されたページの本文は、元のサイトの言語のまま表示されます。
ウェイバックマシンの日本版にあたるサービスはありますか?
日本のウェブサイトを保存して公開しているサービスとして、国立国会図書館のWARPがあります。ウェイバックマシンの日本語版ではなく、別の運営の別のサービスです。公的機関のサイトが収集の対象で、民間のサイトは発信者の許諾を得られたものが保存されます。
ウェイバックマシンで、日本語のサイトは見られますか?
見られます。筆者が2026年10月30日に、国立国会図書館のトップページの保存版を開いたところ、本文は日本語のまま表示されました。保存の有無はサイトごとに違うので、見たいURLで確かめます。
ウェイバックマシンで見れないのは、なぜですか?
公式のヘルプには、巡回ロボットが存在を知らなかった、パスワード保護やrobots.txtで拒否された、サイトの所有者が除外を求めた、などが挙げられています。画像が壊れる、現在のページが出る、といった欠けは、保存が不完全なときに起きます。
WARPで、民間のサイトは見られますか?
発信者の許諾が得られたものは、インターネット上でも公開されます。許諾が得られなかったものは、国立国会図書館内の端末でだけ見られます。民間のサイトは、保存されているとは限りません。
まとめ
- ウェイバックマシンの画面は、確かめた範囲では英語だけ。日本語に切り替える操作は見つからなかった
- 保存されたページの本文は、元のサイトの言語のまま表示される
- 日本の「日本版」にあたる国立国会図書館のWARPは、別の運営の別のサービス。公開は発信者の許諾が前提
- 見れないときは、保存の有無とカレンダーの点の色で切り分ける。点の色は、青が正常、緑がリダイレクト、オレンジがクライアントエラー、赤がサーバーエラー
- 保存がなければ、今見えているページを、その場で手元に残す
画面が英語なのは変えられません。見たいページが保存されているかを、先に確かめます。